男性にとって、髪の毛や頭皮はとても大事なものなので、シャンプーにこだわりたい気持ちはよくわかる。
しかし、「おすすめ シャンプー」とかで検索すると、膨大な数の比較ランキングサイトが出てくる。
そういうSEO目的の比較販売サイトにうんざりしている人のために、たったの6つに絞って、男性向けのシャンプーの個人的おすすめを紹介していく。
紹介しているものはどれも、自分がある程度の期間、実際に使ったことのある製品だ。
おすすめのシャンプー6選
参考までに、「内容量(ミリリットル)」あたりの「価格(円)」を表示する。価格はAmazonを基準に計算するが、Amazonは在庫状況などにより価格が変動することもあるので、あくまで執筆時点のものであることはご了承いただきたい。
では、おすすめのシャンプー6選を、価格の安い順から紹介していく。
オクト シャンプー
mlあたり1.2円程度。
とても安い!
変なクセがなく、万人におすすめできるシャンプー。
「メリット」みたいな最安値のシャンプーだと、mlあたり1円を切るものが売っている。ただ、そういうものは科学的な成分が強めで作りが雑な傾向がある。
オクトの薬用シャンプーは、石油系の成分が使われてはいるけど、雑な洗浄力の高さがなく、余計な皮脂と汚れを丁寧に洗浄できる。
低価格なのに質が高いので、特別なこだわりがないのなら、このシャンプーでもいいと思う。
欠点を挙げるとすれば、泡立ちの弱さ。
整髪料を使っている人の場合、ジェルなどは簡単に落ちるけど、ハードなワックスを落とすときは、ちょっと多めに使ってきちんと泡立てる必要がある。
デ・オウ 薬用スカルプケア
mlあたり1.7円程度。
「洗浄力高い系」かつ「コスパ抜群」のシャンプーとしておすすめできる。
男性で、頭皮の油が多く、頭が痒くなりやすいタイプや、加齢臭が出やすいタイプの人は、洗浄力が高めのシャンプーのほうが嬉しい。
一方で、洗浄力が高いほど、頭皮へのダメージが大きくなりやすい傾向にある。
「スカルプ」とは「頭皮」という意味で、「スカルプ系のシャンプー」は、頭皮のダメージケアを重視しているシャンプーのこと。
この「デ・オウ 薬用スカルプケア」は、ニオイのもとになる油をしっかり落とす作用と、スカルプ(頭皮)のケアを両方を重視している。「洗浄力が高いわりには、頭皮ダメージにも配慮」というタイプだ。
ノンシリコンかつ薬用炭(吸着剤)で、比較的肌に優しいながらも、洗浄力の高さを実現している。
洗浄力が高いタイプのシャンプーは、例えば、花王の「サクセス」などが有名。たしかに「サクセス」はめちゃくちゃ泡立つし洗いやすいのだけど、頭皮ケアをのことを考えるなら、こちらの「デ・オウ 薬用スカルプケア」のほうがおすすめできる。
こちらは、特別泡立ちやすいとかではないけど、整髪料もちゃんと落としやすいくらいの洗浄力がある。
使い勝手が良く、なおかつ価格が安いのは素晴らしい。
価格、洗浄力、スカルプケアなど、総合的に考えておすすめできる。
MARO 薬用 デオスカルプ シャンプー
mlあたり2.3円程度。
コスパなどを総合的に考えて、特におすすめできるシャンプー。
値段が安く、スカルプケアがしっかりされていて、なおかつ使っていて不便さを感じない十分な洗浄力。
洗った後の髪や頭皮の感じもすこぶる良い。
男性はスカルプ系のシャンプーを選んだほうがいい。
女性用シャンプーは「頭皮(スカルプケア)」よりも「髪の毛(ヘアケア)」に重点が置かれる傾向があるが、男性は「頭皮」に問題が起きやすい。薄毛になったり白髪になったりするのは、一般的に女性よりも男性のほうが早く、また、男性は女性よりも髪の毛が短い場合が多いので、「ヘアケア」は相対的に重要性ではない。
中高生、大学生くらいの若い時期ならば、ただ洗浄力の高いものを選べば楽だし快適かもしれない。だが、20代後くらいからは、頭皮へのダメージケアを考える必要がある。
「マーロのデオスカルプシャンプー」は、頭皮ケアを目的としたものでありながら、おっさんの油とニオイをケアできるほどの十分な洗浄力がある。育毛剤などを使う上でも、きめ細やかな洗浄力があることは大事だ。
下手な高級シャンプーよりも使い心地がよく、価格も手頃。
使いやすさ、安全性、手に入りやすさ、コスパなどを考えて、個人的にもっとも推せる製品かもしれない。
頭皮の問題が気になってきた男性はもちろん、ちょっと良いシャンプーを使ってみたいという人にもおすすめできる。
カウブランド 無添加シャンプー
mlあたり2.4円程度。
無添加にこだわるならこれ!
「カウブランド(牛乳石鹸)」は、無添加・低刺激で有名なブランド。人工的な成分を使っていないのにこの価格はめちゃくちゃ安い!
石油系界面活性剤、シリコン、合成香料などが入っていない無添加シャンプーで、乳幼児でも使えることを公式が推している。
ちなみに自分は、シャンプーに関しては、無添加かどうかにそこまでこだわる必要はないと思っている。どうせ汚れと一緒に洗い流すものだし。
ただ、育毛中(発毛治療中)とか、頭皮へのダメージにかなり気を使っている人からすれば、無添加シャンプーの心理的な安心感は心強いかもしれない。
自分もAGA治療をしていたときには、この無添加シャンプーを使っていた。
欠点と言うなら、上で紹介してきたシャンプーと比べて、泡立ちや洗浄力は心もとない。整髪料を使っている場合、なかなか落ちにくいと感じるかもしれない。
だが、この安さで無添加シャンプーというのは破格であり、頭皮をいたわり、無添加にこだわる人にはおすすめできる。
アイナボーテ 脂性肌用
mlあたり9.6円程度。
いわゆる「高級シャンプー」に分類されるもの。
公式側(製品側)が出している試算だが、1回(1プッシュ)あたりの価格は26円らしい。(少量でよく泡立ち十分な洗浄力があるので、mlあたりの数値ほど価格は高くない)
各方面から非常に評価の高いメンズシャンプーで、自分も使ってみたが、安っぽい匂いがせず、程よい爽快感があり、使っていてとても気持ちいい。髪がキシむような感じも一切しなかったし、痒みなどもまったくなかった。
石油系やシリコン系は一切使わず、汚れや匂いを吸着する「炭」や、肌に優しい洗浄成分である「ラウロイルアスパラギン酸ナトリウム(アミノ酸系洗浄成分)」など、成分にこだわっている。
髪の毛を補修するトリートメント成分が配合されていて、「頭皮」はもちろん、「髪の毛」にも配慮されている。
個人的には、シャンプーは高級なものを使うメリットがそれほどなく、上で紹介してきた安価なもので十分だとは思っている。
ただ、今まで自分が使ってきた中で、「高級シャンプーであるだけの価値がある」と感じたものがこれなので、お金に余裕がある人は検討してみてもいいかも。
スカルプD 脂性肌用
mlあたり11.2円程度。
「スカルプD」という名前を聞いたことのある人は多いと思う。
アンファー社の「スカルプD」は、男性の「頭皮(スカルプ)」にこだわってきたブランド。(ちなみにDはドクターという意味らしい)
「洗浄力が高く、頭皮へのダメージが比較的少ない」というのが良いシャンプーの条件だとするならば、それを追求してきたのがスカルプDのシャンプー。
意味のない美容効果にこだわらず、頭皮ケアを徹底して、男性消費者からの信頼を勝ち取ってきたブランドではある。
ただ、一般向けのスカルプシャンプーのブランドという印象を持っている人もいるかもしれないが、実は値段がかなり高く、シャンプーとしては超高級品に分類されるブランドだ。
薄毛や頭皮が気になる男性で、シャンプーやコンディショナーに思い悩むくらいならば、「スカルプD」で揃えてしまうのが手っ取り早い。
ただ、ある程度は頭皮のためにお金を使える男性向けのシリーズになる。
シャンプーに過度な期待はやめよう!過剰な広告宣伝に騙されないように!
かつて自分は、(薄毛に悩んでいたとかもあって、)シャンプーにめちゃくちゃこだわっていた。成分とかにもすごくこだわっていた。
しかし、シャンプーの美容成分にこだわるのは、まったく意味がないとは言わないものの、あまりコスパが良くない。
シャンプーの商品紹介などで、よく、「頭皮をすこやかに保つ」「頭皮に潤いを与える」「育毛を促進する」などの言葉が言われるが、たいした効果は期待できない。
なぜなら、シャンプーは「付けるもの」ではなく「流すもの」だから。
あくまでもシャンプーの目的は、「汚れを洗い流して清潔にすること」。
シャンプーに「有効成分」などを求めるのは、基本的にはミスマッチだ。
ではシャンプーの良し悪しはどうやって決まるかというと、「しっかり洗えて、なおかつ髪や頭皮へのダメージが比較的少ない」のが良いシャンプー。
「洗浄力」と「ダメージ」は比例する傾向がある。油分を強く洗い落とす作用があるほど、頭皮にダメージを与えやすいからだ。
だからこそ、「洗浄力が高く、かつダメージが少ない」ことが、良いシャンプーかどうかの指標になる。
「保湿効果」や「育毛効果」に関しては、そもそもシャンプーに求めるものではない。
「保湿」や「浸透」を宣伝文句にするシャンプーは多いが、「洗浄」と「保湿」は原理的に両立しえないものなので、「シャンプーで保湿」ではなく、「シャンプーをしたあとに保湿」するのが正しいやり方。
当然ながらシャンプーには「育毛効果」もない。「発毛剤の効果がちゃんと出るように綺麗に洗える」「頭皮を傷つけにくい」というのが「育毛シャンプー」の意味で、シャンプーに毛が生える成分が含まれているわけではない。
シャンプーは「汚れを洗い流す」のが目的であり、結局は流してしまうものなので、シャンプーの成分に対してお金をかけるのは、コストパフォーマンスがあまり良くないのだ。
シャンプーで大事なのは「洗う頻度」と「洗い方」
シャンプーの質に関して言えば、上で紹介してきたもので十分だと思う。
上質なシャンプーを購入するよりも、「最適な洗う頻度」と「正しい洗い方」を意識することのほうが大事。
とはいえ、そんなに難しいことを考える必要はなく、「基本的には1日1回、指の腹で頭皮を傷つけないように洗う」のがシャンプーの基本だ。
詳しいことは、「湯シャンはあり?頭皮ケアのための正しいシャンプーの頻度とやり方を解説」で書いている。シャンプーの役割や頭皮に与える影響など、より詳細に知りたい人は読んでみてほしい。

繰り返し言うが、あくまでもシャンプーは、「汚れを洗い流して清潔にすること」が目的。
ちゃんと洗えて、頭皮へのダメージが少なければ、シャンプーの役割としてはそれで十分なのだ。
保湿などのケアに関しては、シャンプーで汚れを落としたあとに行う。「髪の毛」の場合はヘアコンディショナーやヘアオイル、「頭皮」の場合はローションやスカルプ用コンディショナーや育毛剤を使うといい。
頭皮の「保湿」をするなら、シャンプーをしたあと
「肌(スキンケア)」にとって、保湿して乾燥を防ぐことは、とても重要だ。それは「頭皮」も同じ。
男性は、顔のテカりや、頭皮の過剰な油分に悩まされている人は多いだろう。
勘違いしやすいのは、「油でテカっているから、頻繁に洗うし、保湿しなくていい」というもの。これは間違いで、テカっている人ほど、ちゃんと保湿したほうがいい。
そもそも油分は、乾燥を防ぐために分泌されるので、油を頻繁に洗い流すと、油分の過剰分泌の原因になりかねない。
アブラ肌であっても、肌は保湿するのがケア基本なのだ。
これに関しては、「男の美容で最低限やるべきことは「肌の保湿」である」で説明した。

「清潔に洗ってから、丁寧に保湿」というのが、スキンケアの王道であり、「頭皮ケア」にも同じことが言える。
シャンプーは、頭皮を清潔にする役割のものだが、保湿するためのものではない。
頭皮の保湿に関しては、頭皮保湿用のローションやコンディショナーを使うのが通常のやり方。
ただ、頭皮の保湿にそこまでこだわる必要があるのか?という考え方もある。
そもそも「毛」自体に保湿効果がある。「毛」は、外気から肌を守る役割があり、その意味では、「毛が生えていない表皮」と「毛が生えている頭皮」は違う。
頭皮保湿用のケア用品は値段が高い傾向があり、金銭的に無理をしてまで行うメリットは少ないかもしれない。
とはいえ、頭皮の保湿に意味がないとは言わない。
下手にシャンプーの保湿成分にこだわるよりは、頭皮保湿用のケア用品をシャンプー後に使うほうが、ずっと効果的だし、コストも抑えられる。
「シャンプーできっちり汚れを落とし、髪を乾かしてから保湿」のほうが、手間はかかるかもしれないが、ちゃんと効果がある。
以上、おすすめのメンズシャンプー6つを紹介し、シャンプーの良し悪しや、スカルプケアについて解説した。
他にも、スカルプケア、育毛剤、カッコいい髪型にする方法などについても解説しているので、よければ以下を参考にしてほしい。



当サイトは、「メンズ美容」について、「メンズ美容おすすめの方法まとめ」や「メンズ美容アイテムおすすめランキング」を書いているので、気になる方は以下も参考にしてほしい。

