男性にヘアケアって必要?リンス、コンディショナー、トリートメントの違いを解説

汚れを落とすための「シャンプー」とは別に、リンス、コンディショナー、トリートメントなど、「髪を整える」ための「ヘアケア用品」がある。

ただ、「男性に髪のケアって必要?」「リンス、コンディショナー、トリートメントって何が違うの?」みたいな疑問を持っている人が男性には多いと思う。

すでに、「頭皮ケアのための正しいシャンプーの頻度とやり方を解説」という記事を書いたのだが、今回は、シャンプー以外の「ヘアケア」全般について解説していく。

リンス、コンディショナー、トリートメントの役割の違いは?

ヘアケア用品には、リンス、コンディショナー、トリートメントなどがあるが、これらの言葉の使い分けは、それほど重要ではない。

どの用品も、「髪の毛を補修・保護するもの」と考えればいい。

用語の意味としては

  • トリートメント……髪の毛の「内側」を補修するもの
  • リンス、コンディショナー……髪の毛の「外側(表面)」を保護するもの

となる。

昔は、「内側」を補修する「トリートメント」を先にやって、その後で、「外側」を保護する「リンス」「コンディショナー」を付けていた。

だが、今はこの使い分けや手順を気にする必要はない。

現在、市販で販売されているリンス、コンディショナー、トリートメントのほとんどは、「内側の補修」と「外側の保護」の両方の機能を兼ね揃えているので、いちいち使い分ける必要も、順番に2回使う必要もない。

ヘアケア用品は進化しているので、今は、リンス、コンディショナー、トリートメントのどれであれ、シャンプーのあとに1回使えば大丈夫

 

髪の毛の「補修・保護」とはどういうことか?

そもそも、髪の毛の「補修」や「保護」ってどういう意味なの?という理屈の部分を解説する。

髪の毛などの「毛」は「死滅細胞」と言って、すでに死んでいる細胞なので、自己修復機能を持たない。その意味では「肌」とはまったく違う。

もし髪の毛が生きた細胞なら、ヘアカットするたびに激痛が走るだろう。

髪の毛は、普通に生活していてもそうだし、ブリーチやパーマ剤などを使うと特に、表面に傷がついたり穴が空くようにして傷んでくる。これを「キューティクルの損傷」と言ったりする。

「傷んだ髪の毛」は、表面や内部が傷ついている状態。そのような髪の毛の傷に対して、タンパク質で内側を埋めるのが「補修」。

さらに、髪の毛の傷が付きにくいように表面をコーティングするのが「保護」。

上で説明したように、現在のリンス、コンディショナー、トリートメントと言われる製品は、どれも「補修」と「保護」の両方ができるように作られている。

しかし、市販の製品の場合、「トリートメント」と銘打ったものであれ、そこまで髪を「補修」してくれるような性能はない。

本格的なトリートメントをしたいなら、美容室でやるしかない。美容室で行うトリートメントは、「サロントリートメント」といって、お金はかかるけど、傷んだ髪でもさらさらになる。

もちろん美容室のトリートメントも、そこまで万能なものでもなく、あくまで傷んだ髪を補修しているに過ぎない

 

今のシャンプーはどれも「リンス・イン・シャンプー」?リンスについて詳しく解説

昔はよく、「リンス・イン・シャンプー」という製品を見かけた。

「リンス(rinse)」は、「すすぐ」という意味で、もともとは、シャンプーを洗い流しやすく(すすぎやすく)するためのものだった。

というのも、昔は今よりもシャンプーの質が低かったので、過剰に髪の毛の油分を奪い取ってしまい、指に髪が絡まるようなものが多かった。そのため、リンスとシャンプーを混ぜてなめらかにすることで、洗いやすくしていた。

最初からリンスが配合されている「リンス・イン・シャンプー」というタイプの商品が人気になった時期があった。

いま普通に売られているシャンプーは、洗いやすくなる成分が最初から配合されているので、実質的に「リンス・イン・シャンプー」だ。

現在において「リンス」として売られている製品は、シャンプーと同時に使うものではなく、「コンディショナー」や「トリートメント」と同じ意味のものとして売られていることが多い。

そもそも「リンス」という言葉を最近はほとんど見なくなった。シャンプーが進化したから、リンスは必要なくなったのだ

 

リンス、コンディショナー、トリートメントの正しい使い方

リンス、コンディショナー、トリートメントなどの「ヘアケア用品」は、「スカルプ(頭皮)」ではなく、「髪の毛をケアするもの」であることに注意しよう。

頭皮に付けるものではないので、そこは間違えないようにしたい。

湯シャンはあり?頭皮ケアのための正しいシャンプーの使い方を解説」で紹介した「正しいシャンプーのやり方」の参考動画で、コンディショナーの正しい使い方についてもやっているので、詳しくは動画を見てほしい。

 

  • 頭皮には付けず、髪の毛の中間から毛先へ、揉み込むようにして付ける。
  • 2分くらい付けたままにしてから流す。

のが、コンディショナーの使い方。

ただ、動画で使用されているマネキンにはそれなりの毛量があるが、それよりも短いショートヘアーの男性の場合、あるいはそれほど髪の毛の質にこだわっていない男性の場合、そもそも「ヘアケア用品」を使う必要があるのか?という疑問もあってしかるべき。

 

そもそも男性にヘアケア用品は必要ない説

リンス、コンディショナー、トリートメントなどの「ヘアケア用品」について解説してきたが、「そもそも男性に髪の毛のケアは必要なのか?」という話がある。

結論から言うと、「そんなに重要じゃない」と自分は思っている。

男性といっても髪の長さは人それぞれなので、ここでは、ツーブロック短髪の男性を想定する。

個人的には、一般的なツーブロック短髪程度の男性の場合、「髪の毛のケア」には、こだわる必要がないと思っている。やりたい人はやればいいが、やらなくてもいい。

メンズシャンプーのおすすめを6つに絞って紹介&解説でも書いたが、男性がこだわるべきは、「髪の毛のケア」ではなく「スカルプ(頭皮)のケア」!

女性は、髪の毛の綺麗さが見られるヘアスタイルが多く、髪の毛も長い(長期間髪の毛を残し続けている)ので、「髪の毛のケア」に気を使うのは当然だ。

しかし、短めのヘアスタイルの男性の場合、髪の毛がすぐに入れ替わるので、ヘアケアにそこまで労力をかける合理性がない。

一方で、男性は、薄毛や白髪という問題に、女性よりも早く直面しやすい。

髪の毛のコンプレックスに事前に対処したい場合、ケアすべきは「髪の毛」ではなく「頭皮」だ。

ほとんどの男性にとって、「ヘアケア」よりも「スカルプケア」のほうが優先度が高い!

ヘアケアをしたい男性はもちろんすればいいのだが、それよりも重要度が高いのが「スカルプ(頭皮)」のケア

 

男性用コンディショナーを使うなら、頭皮ケアを意識したもの

男性用のコンディショナーを使うのであれば、頭皮ケアを意識したもののほうがいい。

有名なのは、スカルプDの「ソリモ」。髪のケアよりも「頭皮のケア(保湿)」にフォーカスしているコンディショナーだ。

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特に理由がなく、なんとなくシャンプーのあとにコンディショナーを使う習慣のある人は、のちのちの髪のことも考えて、頭皮ケア用に切り替えることを検討してみるといい。

また、髪が女性並みに長く、しっかりと「ヘアケア」をしたい人は、女性用のヘアケア用品で良いものを探すといいだろう。「メンズ用」のケア用品は、ちゃんとした製品になるほど、「髪の毛」よりも「頭皮」を重視している。

男性ならば頭皮ケア用がおすすめだけど、価格も高めなので、そこは難しい。大学生とか20代で、頭皮に問題を感じていない若者ならば、無理して使う必要はない

 

ヘアオイル(流さないトリートメント)が今は主流?

実は、女性用でも、「コンディショナーとかトリートメントって本当に必要?」みたいな話が最近はある。

一般的なコンディショナーなトリートメントにおける「2分くらい付けっぱなしにして、完全に流しきらない」みたいなやり方が、本当に合理的なのかという疑問が出てきていて、「直接付けたままにする製品のほうが良くない?」というコンセプトの製品が増えつつある。

そのため、最近は、「ヘアオイル」や「流さないトリートメント」が注目されている。自分も個人的には、流すタイプよりも、流さないタイプのほうが合理的だと思う。

ヘアケアしたい男性におすすめなのが、メンズ用のヘアオイル。

長髪の男性ではなく、ほどほどの髪の長さの男性におすすめ。

「ヘアオイル」や「流さないトリートメント」は、合理的だしちゃんと効果のある製品だが、価格はやや高め。

ただ、男性は髪が短いので、ちゃんとしたものを1本買っても、わりと長く持つのでコスパは悪くない。

ぶっちゃけ、流すタイプのトリートメントやコンディショナーって、面倒なわりにはそこまで効果がない。ヘアオイルを直接付けたほうが手っ取り早くはある

 

以上、「男性のヘアケア、スカルプケア」について解説してきた。

当サイトでは、「髪」について、他にも様々な内容を書いているので、以下のページも参考にしてほしい。

カッコいい髪型にするには?メンズヘアカットを解説【美容師の探し方、頼み方】 整髪料の仕組みと、メンズヘアスタイリングのやり方【参考動画】 湯シャンはあり?頭皮ケアのための正しいシャンプーの頻度とやり方を解説 ハゲに育毛剤は意味がない!薄毛対策コンプレックス商法が酷い理由について解説

 

「髪」以外にも、メンズ美容について幅広く解説した記事を書いているので、以下も参考にしてほしい。

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