肌が綺麗な人は、魅力的に見られやすい。
「肌の綺麗さ」は、健康や体調とある程度は相関していて、それゆえに、肌が綺麗な人が魅力的に映る。
「スキンケア」は、「美容」の中心を占めると言っても過言ではない、重要な要素だ。
しかし、多くの人が、「肌を綺麗にする方法」について、勘違いをしている。
なぜなら、業界側には、意図的に間違った情報を広めるメリットがあるからだ。
今回は、化粧水やサプリメントなどの美容品を使わない、本質的なスキンケアの方法を解説する。
目次
「肌に良いことをする」よりも、「肌に悪いことを避ける」ほうが大事!
「肌に良い成分や、肌に良い栄養素を摂り入れていくことによって、肌が綺麗になっていく」と考えている人は多いだろう。
実はこれは正しくないのだが、美容業界側が、一生懸命そういうイメージを作り上げようとしている。
「製品を買わせようとする」立場からすれば、「肌に良いことをたくさんするほど、肌が美しくなる」というイメージが普及していたほうが都合が良いのだ。
しかし、実際のところは、「肌に悪いことを避ける」のが、本当に効果のあるスキンケアだ。
「プラスの要因の獲得」はなく、「マイナスの要因の回避」こそが、本質的なスキンケアに繋がる。
具体的には
- 過食
- 乾燥
- 紫外線
を避けることが大事。
この3つを避ければ、肌は確実に綺麗になる。
これらを避けるのに、高価な買い物は必要ない。「過食を避ける」とむしろ消費は減るし、「乾燥」と「紫外線」にしても、ニベアクリームや日焼け止めなど安価なもので十分だ。
この事実は、資本主義にとって都合が悪い。モノが売れなくなってしまうからだ。
商品を売る側は、消費させようとするので、「良いものを手に入れて(プラスの要因を獲得して)肌を綺麗にしよう!」という広告が街に溢れることになる。
しかし実際には、「避ける・やめる・制限する」ことこそが、スキンケアにおいて重要なのだ!
「過食」を避ける
「過食(食べすぎ)」は、肌荒れや脂肌など、明確に肌質を低下させる原因になる。
今は「断食(ファスティング)」が流行っているが、断食してみた人の体験談を見れば、たいていの人が「肌が綺麗になった」という感想を述べている。
現代人の多くが「過食」気味で、特に「糖質」と「脂質」を摂りすぎてしまっている。
糖や脂肪は、安く大量生産できるうえに、とてもおいしく、中毒性がある。
「安く作れて、大量に消費させやすい」ゆえに、スーパーやコンビニや外食店における食品のほとんどが、糖質と脂質が過多になりがち。
現代社会において、普通に生活していれば、糖質と脂質を摂りすぎているので、それを控えるだけでも、肌は本来の綺麗な状態に戻る。
アイドルや芸能人は、基本的に食事制限をしているが、単に痩せるだけでなく、スキンケア面においても、食事制限は効果がある。
ようするに、スタイル面においても美容面においても、食べるのを控えるとルックスが向上するのだ。
断食みたいな極端なことをする必要はないが、「週に4〜6日、1日1500kcal以下に収まるようにカロリー制限」をするといいだろう。(残りの日は普通に食べるかチートデイ)
だがこれは、「言うは易し」で、かなり難しい。
ダイエットには自制心が求められるし、おいしい食べ物の誘惑はいたるところにある。
ダイエットに関しては、気合いで頑張るか、工夫しながらやり過ごすしかない。
当サイトでは、「スーパーやコンビニで買えるダイエット向け食品のおすすめを紹介」などの記事を書いているので、よければ参考にしていってほしい。

注意点だが、この内容は、「すでに痩せている人」や「元から食が細い人」には当てはまらない。その人はすでに「過食を避けている」状態だからだ。
また、成長期や妊娠中の人はカロリー制限をすべきではない。
「乾燥」を避ける
「肌の乾燥」を避けることは、スキンケアにとって非常に大事だ。
肌荒れや、油の過剰分泌などは、「乾燥」が原因であることが多い。
化粧水、乳液、保湿クリーム、保湿ジェル、顔パック、ウォームスチーマーなどの美容品は、すべて「保湿のため(乾燥を避けるため)」にある。
別の言い方をするなら、市販のスキンケア用品はどれも、結局のところ「保湿」しかやっていない。
どれも、やっていることは「保湿のみ(乾燥を避けるだけ)」なのだ。
これに関して詳しくは、「男の美容で最低限やるべきことは「肌の保湿」である」で述べたのだが、市販のスキンケア用品は、「何らかの成分が肌に浸透して良い影響を及ぼす」ことはなく、業界が「成分が浸透する」というミスリードを狙っている。

「保湿すること(乾燥を避けること)」は重要だが、逆に言えば「ただ保湿しているだけ」なので、普通に保湿力の高いものを優先して選ぶといい。
保湿する上では、丁寧に化粧水とか乳液とか使うのはそんなに意味がなく、保湿力の高い「保湿クリーム(ニベアなど)」をちゃんと塗るのが効果的。
1日1回、寝る前に「保湿クリームを顔に塗る」を、毎日続ければ、それで十分に効果のあるスキンケアができていると言える。
また、外的な要因として、「乾いた空気」も乾燥の原因になる。秋から春にかけての空気が乾燥している時期は、「加湿器」を使うことをおすすめする。(湿度を保つことは、美容の他にも体調面のメリットがあるし、冬は加湿器を使ったほうがいい)
スキンケアのために保湿する上で、特に優先度が高いのは、「保湿クリーム」と「加湿器」。
高価なものを買う必要はなく、保湿クリームは「ニベア」で十分だし 、加湿器も安いものなら3000円程度で買える。
「保湿」のためには、「顔パック」とか「フェイススチーマー」とか、プラスαとして有用な製品もあるが、必須というわけではない。
スキンケアにおいては、「高級な美容品を使う」よりも、「毎日のケアを継続する」ことのほうがずっと大事。
使うのは安物でもいいので、「毎日サボらずにクリームを塗る」「ちゃんと部屋の湿度を保つ」というのを「継続」することを意識しよう。
高級な美容品を買ったからといって、サボってしまったぶんを取り返せるわけではない。
紫外線を避ける
紫外線は、肌にダメージを与えるものなので、もちろん避けたほうがいい。
「日焼け止め」を塗るのは大事だが、日焼け止めはあくまでダメージを軽減させるものなので、「そもそも浴びない」に越したことはない。
日傘や服で「日光を遮る」ことは、日焼け止めよりも優先される。(もちろん併用すると良いが)
また、「飲む日焼け止め」が流行っているが、「塗る日焼け止め」よりも効果は低く、代用にはならない。
優先度の高い順に
- そもそも紫外線に当たらない
- 布などで物理的に遮る
- 塗る日焼け止め
- 飲む日焼け止め
であることを覚えておこう。
肌を綺麗にするためには具体的にこれをやれ!
具体的にどうやったら肌が綺麗になるのかを言うと
POINT
- 男性は1日1500kcal以下、女性は1日1300kcal以下にカロリー制限する
- 毎日寝る前に保湿クリームを顔に塗る
- 紫外線を避ける。どうしても浴びてしまう場合は日焼け止めを塗る
これを、とりあえず1週間続けてみてほしい。
ちゃんと続けることができれば、1週間前の自分の肌と比べてみて、肌質が明確に良くなっていることを実感できるだろう。
特別な美容品を一切使う必要なく、肌が綺麗になる。
人によるだろうが、一般的には、「カロリー制限」が最も難しいだろう。これはあくまで「スキンケア」に関することなので、カロリー制限すると仕事の効率が落ちる場合は、仕事を優先したほうがいいとは思う。
また、どうしても日光を浴びてしまう仕事もあるだろう。その場合は仕方ない。
なお、「カロリー制限をしたら、肌を綺麗にするための栄養素がなくなって、肌質が悪化してしまうのではないか?」と不安に思う人もいるかもしれない。
これについて、「効果のないサプリメントに騙されないための健康食品おすすめガイド」で解説したが、みんなはメディアや広告によって栄養不足を脅されすぎだ。
栄養不足よりも、「過食」のマイナス面のほうがずっと大きく、たいていの場合、水だけの断食をした場合でも、肌は綺麗になる。
それでも不安ならば、「チアシード」を食べておけばいいだろう。
チアシードは、必須脂肪酸、食物繊維、ミネラルが豊富で、たんぱく質やビタミンも含まれている。「水とチアシードだけで生きていける」と言われるくらい栄養豊富なものなので、とりあえずこれを食べておけば、深刻な栄養不足にはならない。
味はほとんど無く、美味しくはないが、口に入れてそのままボリボリ噛めば、調理せずに食べることができる。あと、水で膨れるので、水分と一緒に摂ればけっこうな満腹感があり、ダイエットに向いている。あと、高級品なイメージがあるけど、普通に買えば普通に安い。
また、「美容目的の栄養摂取+ダイエット用」なら、「無添加のナッツ」もおすすめ。
ナッツも、必須脂肪酸など、栄養豊富で、美容効果の高い間食になる。
ダイエットするなら、ナッツの場合はカロリーに気をつけて、小分けにされたタイプのものを買ったほうがいい。
食事や健康食品に関して、「効果のないサプリメントに騙されないための健康食品おすすめガイド」の記事では、
- プロテイン
- 青汁
- 乳酸菌(ビオフェルミン)
- チアシード
- スピルリナ
をおすすめしている。
気になる人は、以下を参考にしてほしい。

美容品を否定するわけではないが、基本は「避ける」のが大事
必ずしも、世に出ている美容品を否定するわけではない。
洗顔剤、化粧水、乳液、フェイスパック、フェイススチーマー、サプリメントなど、工夫されたものが日々開発されているし、もちろん美容効果がまったくないわけではない。
ただ、「良い美容品を使うことによる、プラスαの美容効果」というのは、そこまで大きな影響のない、枝葉末節の部分なのだ。
スキンケアの骨子となる部分は、「過食を避ける」「乾燥を避ける」「紫外線を避ける」で、これが8割以上を占めるので、まずは3つをしっかりやることが大事。
もっとも、「それができれば苦労はしねえ……」という話かもしれない。
食事を制限するとか、毎日のケアを継続するとか、そういう本質的なことが難しいからこそ、「これを買って使うだけで効果がある!」というものに手を出してしまうのだ。
「毎日ちゃんとできるわけじゃない」のは、人間である以上しかたないけど、賢く合理的に「美容・スキンケア」をするなら、「過食を避ける」「乾燥を避ける」「紫外線を避ける」が重要性のほとんどを占めることは、少なくとも頭の隅には置いておこう。
以上、本質的なスキンケアの方法について解説してきた。