ルッキズムについて考える。美容ビジネスの悪い側面と批判の正当性

ルッキズムについて考える

最近、「ルッキズム」という言葉がよく言われるようになってきている。

「ルッキズム」とは、「容姿による差別」のことで、「ルッキズムは良くない!」という声があがりはじめている。

「人を見た目で判断してはいけない」というのは、特に目新しい考え方ではないが、多くの広告や表現が、あまりにも「外見が良いこと=善」という価値観を打ち出しているので、ルッキズム批判が多く起こり始めたのだ。

当サイト「メンズ美容チャンネル」は、男性の見た目を良くする方法を解説しているが、だからといって「ルッキズム批判なんてバカバカしい」という立場はとらない。

たしかに、「外見至上主義」が行き過ぎれば、それは良くないことである。

今回は、ルッキズムについて考えてみたい。

外見が持て囃されすぎる社会はたしかに問題がある

「個人」として考えれば、女性のみならず男性でも、見た目を良くしようとするメリットはある。

外見が良いと、恋愛や仕事の、様々な場面で有利になることがあるから。

だが、「全体」として考えた場合、「美容を頑張る人が増えるほど、良い社会になる」わけではない。

日本人の美容レベルは、明らかに昔よりも上がっている。

古い時代の映像の日本人の顔を見ると、明らかに今のほうが、美容や化粧のレベルが高い。最近は男性でも、小綺麗な人が増えている。

一方で、美容意識が高まった現在は、出生率が落ちて少子化が問題になっている。韓国のような美容意識が高い国は、日本よりもさらに少子化の加速が深刻だ。

つまり、「みんなが美しくなったぶんだけ幸せ」というわけではないのだ。

美醜とは相対的なものでもあるので、美容を頑張る人が増えると、やっていない人の外見は相対的に悪くなり、特に何もせず当たり前に生きていただけの人が、「努力を怠っている人」になってしまう。

美容を頑張ることは、個人にとってはメリットがある。一方で、美容を頑張る個人が増えると、社会全体にとってはデメリットになり得る。

「美容」は、ミクロでは「有利になるための方法」であり、マクロでは「よけいな負担を増やす結果になる」のである。

美容競争が加熱し過ぎると、みんなが損をする。

そのため、「外見至上主義」を抑制しようとするアンチルッキズムの運動は、一定の社会的正当性があると考えられる。

 

なぜ「ルッキズム」がはびこるのか?それはビジネス側の都合である

そもそも、なぜこれほど「ルッキズム」と言われるような世の中になってしまったのか。

それは、ビジネスの都合だ。

「外見」にまつわるものは、市場性がとても高い。

美醜は、相対的なものであるからこそ、長期的にお金を払わせやすいのである。

例えば、「家電」などの実利的なものは、一度売れば、それが壊れるまで、その人にとっての需要は満たされた状態になるので、購買がそこで終わる。

だが、「美容」は、基準が不明瞭かつ、相対的な競争の中にある。

「外見を良くしたい」という欲望にはゴールがないので、「美容」は継続的にお金を出させやすいトピックなのだ。

自分は美容関連のビジネスに携わったこともあるが、基本的に美容業界はクソという認識を持っている。

情弱を狙う、劣等感を煽るような悪質な美容ビジネスほど儲かるという側面は、確かにある。

「コンプレックスを煽る美容広告」に関しては、規制の動きが強まっている。それでも、「平均以上に美しくなりたい」という欲望を煽るものを完全に規制することは不可能だろう。

「美しくなくてもいい、ありのままでいい」というアンチルッキズムの動きは、「競争を煽りたがる美容ビジネス」に対するカウンターになり、その点においては支持できるものだ。

 

アンチルッキズムの運動に対する違和感

上で述べきたように、ルッキズムを批判する動きには、一理ある。

しかし、個人的には、実際に行われている「アンチルッキズムの運動」には、賛同し難いものが少なくない。

例えば、アンチルッキズム的な運動が形になったものとして、「大学のミスコンの廃止」が挙げられるが、これは最悪だ。

容姿によって判断される社会に対するブレーキは必要かもしれないが、容姿を磨いて評価を得ようとする人間の場を奪うべきではない。

企業の面接などにおける容姿差別を禁止しようとするならわかるが、容姿に自信のある人間が自主的に参加するコンテストを廃止する正当性はない。

他にも、ゲームやアニメなどで理想化されたキャラクターの造形を、リアルのだらしない人間に寄せようとする運動など、「なんでそこを攻撃するの?」というものが少なくない。

アンチルッキズムは、フェミニズムと関心が重なる部分が多いようで、女性の被害性に焦点を当てる形で、「私たちを外見で評価しないで!」というものもある。

だが、美容ビジネスの多くは、美容によって得られるメリットが多い女性たち自身の手によって広められてきた経緯があり、「男性が女性を見るまなざしが……」という論調を押し出すのは、あまり筋が通っていない。

このようなことをやってしまうと、本来ならば正当性があるはずのアンチルッキズムの運動が、「容姿に自信のない人間によるルサンチマンの発露としての運動」として認知されてしまう。

 

価値のある仕事をしていれば、「ルッキズム」とか言い出す必要がない

ルッキズムは問題だが、それに対するアンチルッキズムの運動も色々問題があって、なかなか難しいことになっている。

ただ、個人のレベルでルッキズムに対抗したいなら、簡単な方法がある。それは、虚業ではない価値を提供しようとすることだ。

建設、飲食、医療、インフラなど、堅実な価値を提供する仕事をしている人ほど、「ルッキズム」とは関係ない生活を送りやすいだろう

虚業であるほど、ルッキズムの影響は強くなる。意地悪な言い方をするなら、「ルッキズムが問題だ!」と言い出す人の多くが、メディアやエンタメなど、実物の価値を提供するわけではない業界で働いている。

確かに世の中は、何かが外見で判断されることもある。

だがそもそも、「外見が良いから人間関係が上手くいく」などのイメージは、美容業界が作り出そうとしている虚像だ。美容意識が高まるほど、未婚や少子化が進むので、実際の人間関係は、外見ではないものが重要になる。

個人レベルで「ルッキズム」を脱するための一番の方法は、相手に価値のあるものを与えようとすること、価値のある仕事をしようと志すことだろう。

 

 

以上、「ルッキズム」についての考え方を述べてきた。

当サイトは、主に「メンズ美容」のためのサイトだが、だからといって外見至上主義の傾向が広まることを良しとはしていない。

ただ、そもそもメンズ美容は、最低限やるべきことを的確に理解すれば、手間もお金も、それほどかからない。

無駄なものを買わせようとする美容ビジネスに付き合わなければ、男の身だしなみは、簡単にクリアすることができる。

具体的な方法については、「メンズ美容おすすめの方法まとめ」のページで網羅的に解説しているので、気になる方は以下を参考にしてほしい。

メンズ美容おすすめの方法画像メンズ美容おすすめの方法まとめ!男の見た目改善テクニックを網羅的に解説

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