世の大半の男性は、女性の心を射止めるために苦労している。
だが、世の中には、女性に大金を出させて、それでお金を稼いでいる「ホスト」という人間が存在する。
なぜホストは、女性に尽くしてもらえるのか?
ホストの生態を調べれば、「モテ」に繋がるのではないかと思いから、今回は「なぜ女性はホストにハマるのか?」を検討していこうと思う。
「女性に厳しいホスト」の衝撃
「アベプラ」というネットの報道番組で、ホストに4000万円貢いだ”ホス狂い”という特集をやっていた。
ホストに大金を貢ぐ女性と、そのホストを特集した企画だ。
自分は、これを見て衝撃を受けた!
「ナツミさん」という女性は、そのホストに4000万ものお金を貢いでいるのだけど、ホストに対して「ナツミさんはどういう存在?」と聞くと、「叩けばお金が出てくるATM」と笑いながら言う。
これを最初に見たとき、嫌な気持ちになったけど、こう考えることもできる。
もしこのホストの人が、女性に対して、人として当たり前の態度で優しく接していたなら、「4000万円を貢いでもらう」という状況は発生しなかっただろう。
つまり、ホストのぞんざいな態度は、ある種の最適行動ではあるのだ。
お金を出させるために、優しさは特に必要ないということなのだろう。
女性の本能をハックする仕組みがホストクラブ
「理性ではわかっていても、ついやってしまう」という経験は、誰にでもあると思う。
勉強しなきゃと思っていても、ついゲームをやってしまったり、お金がなくなるとわかっていても、パチンコを打ってしまったり。
程度の差はあれ、ホストに大金を貢ぐ女性も、「わかっちゃいるけど……」という状態なのだと思う。
多くのビジネスは、本能をハックしようとする。
現代のマーケティングは、「いかに人間の本能をハックして、お金を出させるか?」になってきている。
ホストクラブは、女性性をうまく利用して、女性から多くのお金を引き出すビジネスなのだろう。
アベプラのホストを見ている限り、そこに「優しさ」は必要ないというか、むしろ下手に優しさを見せると、うまくいかなかったりする。
あれくらいの態度が、お金を貢がせる女性に対して最適化されたふるまいで、変にいい人ぶっていないだけ、潔いとも言える。
ホストの手口について
「金美館通りの藤村さん」という、ホストにハマって夜のお店で働いたことのあるVtuberが、「なぜ普通の女性がホストにハマるのか」を解説している。
実はホストクラブは、女性側からして、「初回なら、居酒屋より安く飲める」場所であるようだ。
そこで、ホストと連絡先を交換して、普通に遊んだり、付き合ったりする。
関係を深めたあと、ホストが頼んでお店に女性を連れて行くと、ホストクラブ全体で、その女性をホストの大切な彼女のように扱い、ちやほやする。
そういうやり方で、女性の見栄、独占力、競争心を煽って、大金を使わせるように仕向けるのだ。
ホストは育成ゲーム
女性は、ホストに騙されるのだけど、一方的な被害者というよりも、自分でその「遊び」にハマり込んでいるという側面もある。
「藤村さん」の動画だけど、ホストのエースとして、自分の担当のホストを勝たせようとするシチュエーションボイスが、とても面白い。
女性は、お金を使って、自分の担当であるホストを勝たせようとする。
ソーシャルゲームに課金したり、アイドルを応援するためにCD(投票券)などを買うのと、あまり変わらないかもしれない。
「それにしても、使う金額が大きすぎやしませんかね」と思ってしまうが、アイドルは画面の向こうの存在だが、ホストは会話などが可能な生身の人間であり、それを考えるなら、大金を払ってでもそういうことをしたい女性は、けっこういるのかもしれない。
ただ、それだけでなく、ホストクラブは、「自分の男を勝たせたい!」という女性の本能を上手に刺激する仕組みを用意している。
まず、ホストには、「役職」や「ナンバー」などの階級があって、それが強く意識されるようだ。
役職なんて実態があるわけじゃないけど、相対的な差があることで、「自分の男のランクを上げていくゲーム」になる。
「ナンバー」や「役職」のようなランクや、「バースデー」などのイベントによって、「自分の金で男が成り上がった」「特別な日に自分が主役になれる」といった、女性に嬉しいことを、ホストクラブが総出で演出している。(序列を気にするとか、バースデーを祝うというのは、ホスト全体が協力し合う暗黙の了解らしい)
よく、「そんなに金使うんなら、店に払うんじゃなくて、その男に直接お金をあげれば?」と男性は思ってしまうが、それは違う。自分の担当の階級が上がっていき、同じクラブのホストたちや、他の客の女性たちにもそれが認知されている優越感みたいなものが、女性に刺さる。「ホストクラブという場」が、女性にお金を出させているのだ。
「ホストクラブという場」は
POINT
- 「限定された場における上位」の男性を好きになってしまいやすい
- 上位男性のエースであるという、他の客の女性に対する優越感を得たい
- 「好き」という状態に入れば、過度に献身的になる
- 自分の男を勝たせることに嬉しさを感じる
などの女性の本能を、うまく利用する仕組みになっているのだ。
ホストはモテていると言えるのか?
「男は女性にお金を払っても苦労するものなのに、ホストは女性に大金を貢がせている」という状況から、「ホストはめちゃくちゃモテる職業」というイメージを持っている男性は多いと思う。
だが、調べた限り、そういう話ではなさそうだ。
まず、ホストは、一般的な基準において、モテるわけではない。ホスト風な格好をした男性に対して、「うわ……」と引いてしまう女性のほうが、比率としては多いだろう。
ホストクラブというのは、まず、「安くお酒が飲める」などのサービスで人を集めて、何人もの中から、「ハマる女性」を厳選している。
たくさんの中から「金を出しそうな女性」を厳選しているだけで、モテているわけではない。
また、「女性が大金を使う」という状況は、「ホストクラブという場」によるものが大きいので、そのホスト単体の能力でお金を引っ張れているわけでは必ずしもない。
「人としての当たり前」を大切にしよう
ホスト関連の動画を見て、憂鬱な気持ちになる男性は多いかもしれない。(自分も最初はそうだった。)
「自分は優しくしている女性にわがままを言われるのに対して、女性にぞんざいな態度を取るような男が貢がれている」と考えると、嫌な気持ちになるのは無理もない。
だが、ホストが大金を貢がれるような状況は、ホスト個人というよりも、ホストクラブというシステムが機能しているから起こる。
また、ホストに積極的に金を出す女性は、「ホス狂」とも言われ、ギャンブル中毒者と同じように脳がバグっているような状態なので、あまり一般的なものとして考えるべきではない。
ホストは本当に特殊なケースなので、普通の人は真似しようと思わず、「人としての当たり前」を大事にして、女性には優しく接したほうがいいだろう。
以上、「なぜ女性はホストにハマるのか?」について解説してきた。
当サイト「メンズ美容チャンネル」は、モテや恋愛関係の記事も書いているので、よければ他のページも参考にしていってほしい。