男性は、恋愛において、あまりにも過酷な競争に晒されている。
現代では、平均的な男性が、普通に女性と恋愛して、彼女をつくることが、無理ゲーになりつつある。
今回は、「今の男性の恋愛競争がどれくらい過酷なのか?」を解説していく。
目次
ヤバすぎる自由恋愛市場の開幕
「昔ながら」の価値観があった。
- 男は責任を持つ
- 女は貞操観念を持つ
- 適齢期の男女は結婚しなければならない
こういう考え方は、今はもう古い。
「アップデートしていこう!」などの掛け声によって、かつての「保守的な男女観」は、間違ったものとして糾弾されるようになっていった。
しかし、「男は責任、女は貞淑、結婚は義務」という古い価値観セットは、男女を1対1でマッチングさせるためには、必要なものだったのだ!
それがなくなった現在、「何の縛りもない、むき出しの自由恋愛市場」が展開されるようになる。
「責任をとって結婚」しなくてもいいのだから、「少数の上位男性」と「複数の女性」が付き合うようになり、他の多くの男性は、まともにパートナーを作ることができなくなる。
地獄のような「自由恋愛市場」の開幕だ!
「練習」と「ファーストキャリア」の問題
男性は、女性に自分から声をかける役割を求められる。
「女性に声をかけ、付き合うまで関係を深める」は、ある程度までは、練習と経験によって身につけることのできる技術だ。
スポーツや勉強と同じように、「モテ」は、「経験があるほど、上手くいきやすい」という特徴がある。
そのため、男性は、特に好きな女性ではなくとも、「経験を積むための練習用に付き合う」メリットがある。
女性側からするとヒドい話かもしれないが、「自由恋愛市場」ではこうなってしまうのだ。
練習のために、男性は、やたらと女性にアプローチしなければならなくなり、それによって、競争がますます加速していく。
すでに、相対的にはモテない女性ですら、たくさんの男性から声がかかる状態だ。
これによって、女性にあぶれる男性は飛躍的に増え、学生くらいの時期に機会を逃してしまった男性にとって、「ファーストキャリア(最初の女性経験)」が、とても難しいものになってしまっている。
「仕事」もそうだが、ファーストキャリアを上手く積めた人は、どんどんキャリアアップしていくのに対して、ファーストキャリアを積めなかった人は、機会を逃し続け、長期的に大きな格差が開いてしまう。
学生のときに運良く恋愛ができた人はともかく、受験を頑張っていたり、他に熱中することがあったりなど、社会人になって競争が激化する前に「女性経験」を積めなかった男性は、「そのまま一生彼女ができない」ことになってしまいやすい。
競争が過酷であるほど、ファーストキャリアを積めるかどうかで、大きな格差が開く。
当然、最初のキャリアを積むために、「どんな女性とでもいいからとりあえず付き合いたい」と思う男性も増えていくので、輪をかけて競争が過酷になっていく。
女性は、適当にマッチングアプリのプロフィールを登録しただけで、膨大な数の男性からメッセージが来るが、それほどまでに恋愛競争が過酷になっているのが理由だ。
上位男性が、複数の女性と付き合うことで、女性の「基準」が上がる
「1対1で付き合い、結婚しなければならない」という規範がなくなった今、上位男性は、複数の女性と付き合うことになる。
女性は1対1で付き合いたいと考える人が多いが、男性はいろんな女性と関係を持ちたいと考える人が多い。あと、基本的に男性のほうが、異性に対するストライクゾーンが広い。
さらに、上で述べたように、男性には「練習」のために女性と付き合うインセンティブがある。
そのため、1人の男性が、複数の女性と付き合おうとする「N股」が起こる。
とはいえ、女性側は「浮気」を嫌うので、そんなに簡単に何股もできるわけではない。
それでも、付き合ったり別れたりする「時間差」によって、実質的に、1人の男性が複数の女性と付き合うことはよく起こる。
このような形で、ほとんどの女性が、「一時的(あるいはN股)とはいえ、上位男性と付き合った経験」を持つようになる。
女性側からすれば、上位男性と付き合って自己評価が上がったあとで、「さえない男」と付き合いたいと思うようにはならない。
そのため、一部の上位男性が複数の女性を独占する傾向が強まり、下位男性は、非常に過酷な競争を強いられるのだ。
「幅広い年代の男性」の狙いが「若い女性」に集中する
「男女格差が開くといっても、男女の数が同数くらいなんだから、パートナーは見つかるでしょ」と思うかもしれないが、違うのだ。
男性は、齢をとっても、好む女性の年齢が変わらない。
つまり、40代、50代、60代の男性であっても、本当は20代の女性が好きなのだ!
これは、生殖を求める生物の仕様上、しかたのないことだ。
「若い女性」を、「幅広い年代の男性」が狙うので、男性の競争はものすごく過酷になる。
さらに、今は少子化で、若い女性の比率が下がっているので、ますます競争は激化していく。
男性の自由恋愛はあまりに過酷
POINT
- 男性は、女性よりストライクゾーンが広く、色んな相手を経験したい傾向が強い
- 男性は、「キャリアアップのための練習」として、好きではない女性とも付き合うメリットがある
- 社会人になって過酷な自由恋愛市場に足を突っ込む前に、「ファーストキャリア(最初の女性経験)」を積めたかどうかで、大きな格差ができる
- 上位男性が、複数の女性と付き合うことで、女性の「基準」が上がる
- 「幅広い年代の男性」が「若い女性」を狙うので、競争が厳しくなる
- 少子化が進み、若い女性の比率が減っているので、さらに競争が激化する
というのが、「男性の恋愛競争があまりにも無理ゲーすぎる」理由だ。
「男は責任、女は貞淑、結婚して浮気はダメ!」という規範がなくなり、「制限のない自由恋愛」が流行ると、男性はこれほどまでに厳しい競争に晒されしまう。
マッチングアプリに、「女性」として登録すれば、プロフィールなどまともに設定しなくても、膨大な量のメッセージが来る。
女性からすれば、「メッセージ来すぎてうざい」という感じかもしれない。だが、男性は、ここまで必死にならなければならないし、ここまで必死なやつらがライバルなのだ。
現代の「恋愛自由市場」は、ファーストキャリアに遅れた、平均的な容姿と能力の男性が、若くして恋愛を諦めてしまっても何もおかしくないほど、「無理ゲー」なのである。
「保守的な男女観」がいかに競争から守ってくれていたか?
以前、「自由恋愛が続くと少子化で社会が崩壊する件について」という記事を書いた。

かつては、9割以上の男女が「結婚」していた時代があった。
だが、「恋愛」できていたのは全体の「3割」程度で、他の人たちは、社会の圧力によって、妥協して結婚していたのだ。
昔は、むりやり結婚させるような仕組みがあることで、「大多数がパートナーを持てる社会」が成り立っていた。
たしかに、「昔ながらのやり方」は、自由とは言えないし、男女差別的で、間違っていたかもしれない。
しかし、それがなくなった今、男たちは、あまりにも過酷な競争に晒されている。
以上、「男性の恋愛競争があまりにも無理ゲーすぎる件について」について述べてきた。
このような状況が、これから何を産むのか。男たちはどうすればいいのか?
そういった「社会的な男女論」についても、当サイト「メンズ美容チャンネル」で、これから書いていくつもりだ。
このページを面白く読めた人は、当サイトの他の記事も参考にしていってほしい。