バナナはダイエットに向いているか?メリットとデメリットを解説

バナナは太るのか痩せるのか

「バナナ」は、安くて、美味しくて、手軽に食べられて、どこにもで売っている最高のフルーツなので、ダイエットメニューに組み込みたいと考える人は多いと思う。

今回は、「バナナはダイエットに向いているか?」について書いていきたい。

結論から言うと、「バナナは、ダイエット中でも食べていいけど、積極的に摂りたいわけでもない」という感じ。

つまり「状況による」ので、バナナをダイエットに取り入れたときの、「メリット」「デメリット」を、冷静に検証していく。

「バナナダイエット」を考えている人は、参考にしていってほしい。

バナナの栄養成分表示

バナナ画像

平均的なバナナ1本の可食部は「100g」ほど。

1本あたりの「栄養成分表示」を以下に表示する。

エネルギー :93kcal
タンパク質 :1.1g
脂質    :0.2g
炭水化物  :22.5g
(-糖質   :19.4g)
(-食物繊維 :1.1g)
カリウム  :360g
カルシウム :6g
マグネシウム:32mg
リン    :27mg
鉄     :0.3mg
亜鉛    :0.2mg
ビタミンB1 :0.05mg
ビタミンB2 :0.04mg
ビタミンB6 :0.38mg
パンテトン酸:0.4mg
ナイアシン :0.7mg
ビタミンC  :16mg
(バナナ1本(100g)あたり:データは文部科学省「食品成分データベース」より)

データ上では、1本(100g)で93kcal。

自分がダイエットをしていたときは、バナナ1本を100キロカロリーで計算していた。

成分表示からわかるバナナの特徴をまとめると。

  • ボリュームに対してカロリーは低め
  • 糖質はかなり高い
  • 脂質がほとんどない
  • ミネラルは「カリウム」が豊富
  • 「ビタミンB群」や「ビタミンC」が豊富

ということが言える。

 

バナナの栄養上の特徴

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上記の栄養成分に含まれないバナナの良いところを解説する。

まず、バナナのタンパク質には「トリプトファン」というアミノ酸が多く含まれる。「トリプトファン」は、幸福ホルモンである「セロトニン」の原料になる。ストレスや疲労が溜まりそうなときにバナナを摂取すると良いと言われるのはそのためだ。

次に、バナナは、「GI値(グリセミック・インデックス)」の値が「55」で、「玄米(55)」や「蕎麦(54)」と同じくらいの数値。

(GI値について詳しくは「ダイエットの正しい知識まとめ!基礎代謝、GI値、チートデイなどを理解できているか?」を参考。)

つまり、バナナは、とても甘く、糖質の多い果実だが、そのわりには血糖値が急上昇しにくい。

バナナの糖質は、ブドウ糖、果糖、ショ糖の、複数の糖質がバランス良く組み合わさったもので、糖がゆっくり溶ける。そのため、血糖値をそこそこの値で維持しやすく、スポーツなどパフォーマンスを発揮したい場面でよくバナナが食べられるのはそれが理由。

また、バナナの糖質には「オリゴ糖」という、整腸作用が期待される糖質も含まれている。

バナナの優れた点をまとめると

  • 幸福ホルモンの原料になる「トリプトファン」が豊富
  • 甘いのに、GI値が「玄米」や「蕎麦」並に低い
  • 複数の糖質がバランス良く組み合わさっているので、程よい血糖値を長時間維持できる
  • 整腸作用のある「オリゴ糖」が含まれている

と、「バナナ」は非常に優れた食品と言える。

バナナは昔は高級品だったが、今はフィリピン産などのバナナがとても安く買えるので、良い時代になった。

問題は、「バナナはダイエットに向いているか?」だが、以下では、ダイエットにおけるバナナの「メリット」と「デメリット」を検討していきたい。

 

ダイエットにおけるバナナのメリット

まず、バナナがダイエットに向いている点は、「甘みと満足感があるわりには、カロリーが低いこと」だ。

バナナは、甘さが強く、ボリュームもあるが、水分量と食物繊維が多いので、1本で100kcalを切る。

  • 「朝食」にパンやご飯を食べているところを、「バナナ」にする
  • 「間食」のおやつを「バナナ」にする

といった、「他の糖質の代用としてバナナを食べる」という方法なら、バナナはダイエット向きだ。

バナナは、「ダイエット中でも許容できる糖質」としての価値がある。

上で説明したように、バナナの糖はゆっくり溶けるので、糖質がゆるやかに供給される状態を、長時間維持できる。

仕事中、運動中、勉強中など、安定してパフォーマンスを発揮したいときのエネルギー補給や間食に、バナナはおすすめ。

また、「糖質制限ダイエット」には向いていないが、脂質をカットして糖質を多めに摂る「脂質制限ダイエット」をするなら、バナナの出番が増えるだろう。

「糖質制限」と「脂質制限」については、以下のページを参考。

糖質制限vs脂質制限糖質制限と脂質制限どっちがいい?両方を交互にやる方法なども解説

 

ダイエットにおけるバナナのデメリット

バナナがダイエットに向いていない点は、「糖質の量が多い」こと。

GI値が低く、バランスの良い糖質であることを加味しても、そもそも糖質はダイエットにあまり適していない。

どうしても糖質を摂りたいタイミングで、他の炭水化物や糖質の代わりに「バナナ」を選ぶのなら、ダイエット効果はあるだろう。

しかし、特に糖が必要でもないときに「バナナ」を食べることが、ダイエットにプラスになるかというと、そうではない。

バナナは、カリウムやビタミンや食物繊維なども含まれている優れた食品だが、だからといってダイエット中にバナナを食べることが良いことかというと、けっこう微妙だ。

食物繊維、ビタミン、ミネラルが必要であれば、糖質の多いバナナではなく、野菜を食べたほうがいい。

また、バナナに多く含まれる「トリプトファン」も、大豆や乳製品や肉や魚に普通に含まれているので、バナナでなければいけないわけではない。

 

結論:バナナダイエットは成り立つのか?

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「バナナはダイエットに向いているか?」の結論として、「積極的に摂りたいものではないけど、他の糖質の代わりにバナナを食べるとダイエットになる」という感じ。

バナナは、ダイエットに使えないこともないが、ダイエット食品かと言われると、微妙なところ。

  • 「鶏むね肉とブロッコリーを食べ続けていれば痩せるか?」は、「YES」だが
  • 「バナナを食べ続けていれば痩せるか?」は、「NO」

つまり、「バナナをメインにしたダイエット」は成り立たない。

ただ、ダイエットは、単品ではなく、トータルで考えるものだ。

「ダイエット中でも許容範囲な甘い食べ物」という役割の食品としては、「バナナ」は筆頭に上がる。

バナナは、「安くて、美味しくて、手軽」という、とても優れた食品だ。

「バナナを積極的に食べれば痩せる」わけではないが、「ダイエットメニューに組み込める食品」としてのポテンシャルは十分にあるだろう。

 

 

以上、「バナナはダイエットに向いているか?」について解説してきた。

当サイトでは、「本当にダイエットに向いている食品」についてもしっかり解説しているので、興味のある人は以下のページも参考にしていってほしい。

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